データは少し古いが、国際決済銀行(BIS)より本年3月のグローバルにおける上場金利関係デリバティブに関するデータが公表された。先日案内したFIAデータとは異なり、主として金融機関が取引の対象とする金利関係デリバティブに焦点を当てた点が特徴的である。
- これによれば、先物・オプションともに新型コロナウイルスの影響が本格化した本年2月に入ってから2018年・2019年の2~3倍に一日平均取引代金が伸びているのが分かる。内訳等の詳細は【下表・下グラフ】を参照。
- また、FIAデータと異なって地域別でアジア太平洋のシェア(棒グラフの緑色)がそれほど高くないのも示唆的である。各種契約等の裏付けとなる金利関係デリバティブについては、欧米勢に一日の長があるということだろうか。
出典)BISに掲載されたデータをもとに、筆者が作成・一部加工
参照)BISウェブサイト