浄土ヶ浜の帰り、ナビを見ると近くに「三王岩」という名勝を見つけ足を延ばしてみる。
三王岩があるのは田老町、ここも東日本大震災の際に大津波に襲われた。残念ながら専用の駐車場はなかったため近場のスペースに車を止めて、徒歩で向かう。運よく晴天に恵まれ、太平洋を後ろに望む三王岩の姿はまさに壮観の一言に尽きる(1、2番目の写真)。車に引き返す際、漁港に立ち寄ると目の前を見たこともない規模の魚群が通り過ぎた(3番目の写真)。なるほど、これは多くの太公望が釣り糸を垂れているのも頷ける。
漁港を囲むようにあるのが巨大な堤防だ。
ここ田老町は過去に何度も大津波に遇っており、東日本大震災では堤防が破壊されたため(5番目の写真、よく見ると真ん中の堤防が半壊している)、今回の復興支援では現代版”万里の長城”ともいえるスーパー堤防を造成中。当時、まちなかにあった6階建ての「たろう観光ホテル」(6番目の写真、現在は「震災遺構」として宮古市が所有・管理)の姿を見ると2階部分まで津波によって骨組みだけを残して完全に破壊されていることが分かる。
大雨による災害が続き国土強靭化が叫ばれる今だからこそ、ここみちのくの復興支援の在り方から学べるものがある。
↓三王岩に興味を持った方は、こちら。