みちのく金融マンのつぶやきブログ(旧「メタセコイアの宿り木で」)

みちのくを拠点に生活している金融業界歴十数年のサラリーマンです。心と身体を休めつつ、はんなりとした日々を送っています。

デリバティブ取引所のカテゴリー別・地域別シェア‗2020年7月

昨日13日、米国先物業協会(FIA)から2020年7月分のデリバティブ取引所のカテゴリー別・地域別シェアが公表された。

  • 2020年7月の全世界におけるデリバティブ総取引高は、前年同月比33%増(前月比3%減)の約38億5,000万枚。地域別では、ヨーロッパが前年同月比・前月比ともにマイナスとなった。本年1月から7月までの累計は前年同期比32.2%増となる約257億2,000万枚に。7月分の内訳等の詳細については、【下表及び下グラフ】を参照。
  • 取引所別で目立つのは、ブラジルのB3(旧BM&Fボベスパ)が引き続き堅調なことは勿論、トルコ・イスタンブール取引所(※)のデリバティブ取引高が前年比278.7%増の7月単月で1億3,427万8,506枚(その大部分が個別株の先物取引=約1億1,400万枚、前年同月比485%増)と驚異的な伸びを記録している点だろう。
  • なお、7月末時点の総取組高(未決済約定)は前年同月比2.6%増(前月比3%増)の約9億4,240万枚だった。

※ 2019年通年の取引所ランキングでも、OSE(JPX)を抜いて前年比64.13%増の16位に急浮上した。現在のペースでいくと、印ボンベイ証券取引所、米マイアミ国際証券取引所、及び中国の鄭州商品取引所を抜いて2020年通年で12位に躍り出る可能性も。

 

デリバティブ取引所のカテゴリー別・地域別シェア‗2020年7月>

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FIA‗July‗2020

出典)FIAウェブサイトに掲載されたデータをもとに、筆者にて作成・一部加工

 

8/16追記 去る8/5、FIAが2020年上半期の上場デリバティブ取引(先物・オプション)に係るWebinarをアップしていたので、念のためのご案内を。

https://www.fia.org/resources/q2-2020-trends-futures-and-options-trading

 

参照)FIAウェブサイト

www.fia.org