登山の合間の息抜きで遠野地方にドライブ中、山腹に広がる空間を発見。調べてみると「寺沢高原」なるものを発見し、これは是非行っておかねばと車を向ける。
国道396号線沿いに牛さんマークが目印で建っており、そこから目的地まで約10km。寺沢川沿いを進み、途中で景勝地・寺沢四十八滝の「一の滝」(下写真)を右手にみる。車を降りてみたが、辺り一面照葉樹林が生い茂る中に流々とする様は美しく、紅葉の季節がベストと思わせる佇まいだった。
さらに車を進めるとぐんぐん標高が上がっていき、気が付けば雲が近い。
やがて視界がひらけると、そこは見渡す限りの北海道。人はおらず、いるのは草をはむ馬と牛。標高約1,000mにあるのは太陽、風の音、そして草と土の匂いだけ。ここは令和の日本なのか?と心配になるほど完全なる外界との遮断、それがここ寺沢高原。空気は澄み、周りには視界を遮る高い山がないため、贅沢にも県内の名峰がぐるりと見渡せる。遠野三山(早池峰山・六角牛山・石上山)は勿論、岩手山に栗駒山、姫神山、七時雨山まで。
そこかしこに点在するバブルの頃に建てられたレクリエーション施設やロッジ等は朽ち果ててしまっているけれど、そのもの悲しさも併せて満喫できた。
帰り際、麓のお店で酒のつまみに寺沢高原産の新鮮な馬肉とニンニクを購入。宿でニンニク醤油を作って食べたら、美味しすぎてあっという間に馬肉もお酒もなくなりましたとさ。
うーん、こんなに素敵な観光地の知名度が低い(全国ならいざ知らず、岩手県内ですら)っていうのは勿体無い。個人的にはドライブにも、リフレッシュにもお薦めします♪
↓寺沢高原に興味を持った方は、こちら。