折角だから近場にある里山を登ってみよう!と思い立ち、乙部三山の一つである黒森山に今回のターゲットを定める。その昔、この周辺は南部藩の隠れ金鉱山の里だったといういわれもあって、登山口に関する情報がなかなか手に入らず、四苦八苦。一日目は撤退し、二日目になってようやくそれらしきところを発見。
近くに車を止め、装備を整えて出発。と、歩いて10分ほどでいきなり登山道をロスト(!?)。そんな馬鹿なと思いながら目を凝らして探すと、ようやく獣道に毛が生えた登山道を発見(2番目の写真)。いやー、人が余り立ち入らない里山のアプローチの難しさを実感。そのまま進むと、いよいよ本格的な登山道へ。まず立ちはだかったのは蛇紋岩でできた、その名もズバリ「蛇紋坂」(3番目の写真)。いきなりの直登はないわー。しかもこれ、江戸時代か何かの村の境界線(土塁と苔むした石垣)の上を通ってるんだがいいのか。
30分ほど格闘してやっと上に着いたと思って安心したら、今度は先の見えない横尾根。登って歩いて下ってをひたすら繰り返す。あああ、運動エネルギーと位置エネルギーが勿体ない(涙)。3回ほどダミーの頂上らしきものを越えた先に突如として視界は開け、黒森山山頂(837m)へ到着。手前に乙部三山の朝島山・鬼ヶ瀬山を望み、遠くは岩手山、姫神山まで見通すことができた。汗でびっしょりとなった身に、山頂の風と梅干しのおにぎりの優しさが染み渡った。
頂上の案内板を見て気づいたのは、私が来た「峠コース」は一番キツく長いもので、他の「重石コース」や「深沢コース」であれば半分以下の労力で登れたという残念な事実。言うなれば、直登のキツい六角牛山(登山⑥)・七時雨山(登山⑨)とアプローチが長い東根山(登山⑤)を足して3で割ったような過酷なコースだった。
木陰があるとはいえ、炎天下の中での往復5時間はきつかった。。。orz 下山後、車に戻るなり上着を脱ぎ捨て、麓の温泉に向かう私・水曜日のクマの姿がありましたとさ。
■備考:乙部三山
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