みちのくを車で走っていると、しばしば動物たちに遭遇する。
一番よく見かけるのはタヌキ。夜行性なので、夕方ごろからごそごそと行動を始める。夜の道端に浮かぶ2つの眼を見かけたら、大抵タヌキだ。雑食のため農家の残飯やゴミを狙ってなのか、いきなり道に飛び出してきたりする。(実際に何匹か轢死しているのを見かけた。合掌)
キツネは昼間から堂々と田んぼや町中に出没し、鳥などの小動物を狙って狩りをしている。餌付けされているのか、人を見てもなかなか逃げようとしない。リスやイタチ、ニホンジカなどは登山道で見かけるものの警戒心が強く、出会うなり逃げだしてしまうのとは対照的だ。
これまでに遭遇した中で一番怖かったのはツキノワグマ。夕暮れの県道を走っていて、道端に「黒い大きな物体が置いてあるなー、道路工事用の土嚢かな」なんて思っていたら、土嚢のようなものがいきなり立ち上がった。「ツキノワグマー!!」と思うのも束の間、一睨みした後にあっという間に藪の中へ。いや、人間ってイザとなれば冷静に物事を分析できるんだなと我ながら思ったものですw
よくよく考えれば、動物たちの世界を侵食しているのは我々人間の方なんですよね。我が物顔でドライブするのではなく、「ごめんね、ちょっとだけお邪魔します」っていうぐらいの気持ちが大切なのかも。