2010年12月の制度開始以来の日銀による指数連動型上場投資信託受益証券(ETF)及び不動産投資法人投資口(J-REIT)の買入れ推移は、以下の通り。
- 日銀によるETF買入れ状況について、2020年10月単月の買入回数・総額は28回・4,470億円(うち、設備・人材投資に係るものは22回・264億円)で、これまでの累積買入れ額(簿価)は35兆406億円(うち、設備・人材投資に係るものは1兆3,416億円)となった。内訳等の詳細については、【下表及び下グラフ】を参照。
- 同様に、日銀によるJ-REIT買入れ状況について、2020年10月単月の買入回数・総額は6回・72億円、これまでの累積買入れ額(簿価)は6,607億円となった。
- また、10月末時点のETF貸付残高は前月比1,446億円増の1,858億円と大幅に増加し、2か月連続で本年6月の貸付制度導入後で最大となった。特に、10/6には1日で800億円もの新規貸付け申し込み(過去最大)があり、着実に本制度を利用したヘッジニーズが高まっているものと推測される。
- 10月に入り、日銀は1回のETF買入れ額を801億円から701億円へと100億円減額し、正常化に向けた足慣らしに。(下記「関連記事」を参照のこと)
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<表・グラフ:日本銀行によるETF/J-REITの買入れ推移>
出典)日銀ウェブサイトに掲載されたデータ並びに日興アセットマネジメントの販売用資料などを参考に、筆者にて作成・一部加工
参照)日本銀行ウェブサイト