みちのく金融マンのつぶやきブログ(旧「メタセコイアの宿り木で」)

みちのくを拠点に生活している金融業界歴十数年のサラリーマンです。心と身体を休めつつ、はんなりとした日々を送っています。

▲2020年に登った過酷な山・5選▲

どもども、水曜日のクマです。

前回のお薦めに続いての5選・第2弾は、過酷な山シリーズ。都会の皆様があまりお世話になることはないとは思いますが、「へぇー、山ってこんな感じなんだ」と伝われば幸いです。

 

第1位‗和賀岳

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 所在地:西和賀町、県道1号線にある高下岳登山口の案内に沿って行けば和賀岳登山口(冬期閉鎖

 標高:1,439m

 体力度:★★★★★、技術度:★★★☆☆(渡渉あり)、パノラマ:★★★★☆

 登山口までのアプローチがそもそも困難なこと、また西和賀地区は秋田県側からの風を受けて晴れにくいことも考慮。1合目からのスタートとなるのは勿論、標高差は優に1,300mを越える。「修験道の山」という名にふさわしく、全行程が修行。中ほどにある和賀川を渡渉してからが、この山の真価を目の当たりにすることになる。登山道も狭く、長年の雨や雪に侵食されて歩きにくい。コケ平からのラストアプローチは圧巻だが、それまではひたすら自分との闘いだ。

 

第2位‗沢尻岳、大荒沢岳

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 所在地:西和賀町、県道1号線の貝沢地区から高下岳登山口の案内に沿って行けば沢尻岳、大荒沢岳登山口(冬期閉鎖

 標高:沢尻(さわしり)岳(1,260m)、大荒沢岳(1,313m)

 体力度:★★★★★、技術度:★★☆☆☆(小さな渡渉あり)、パノラマ:★★★★☆

 同じく和賀山系に属する沢尻・大荒沢の2峰がランクイン。何がキツいって、登りも距離も全て。こちらも和賀岳と同様にほぼ1合目からのアタックとなるため、標高差は1,000m越え(≒東京スカイツリー+東京タワー)。登山道は広めで歩きやすく、有志の方によって下草刈りが丁寧になされているのはかなり好印象。山頂からの眺めはこの山を登った者にしか分からない素晴らしさ。

 

第3位‗石上山

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 所在地:遠野市、国道396号線から綾織(あやおり)郵便局で折れて暫く道なりに進めば石上山登山口

 標高:1,037m

 体力度:★★★☆☆、技術度:★★★★☆、パノラマ:★★★☆☆

 遠野三山の一つ。遠目からはのっぺりとして見える山だが、「修験道の山」の名に恥じない恐ろしい一面を持つ。当初はなだらかな登山道も、チェックポイントである馬止め以降は一気に傾斜が厳しさを増す。特に中之堂を過ぎてからの鉄梯子・鉄鎖の連続コンボで確実に体力を奪われる。自分の身を守るためにも、手袋又は軍手を忘れずに持っていきたい。

 

第4位‗早池峰山(はやちねさん)

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 所在地:花巻市遠野市宮古市、県道25号線の高山植物監視員詰所脇に早池峰山登山口(小田越コース)(冬期閉鎖

 標高:1,917m

 体力度:★★★☆☆、技術度:★★★☆☆、パノラマ:★★★★☆

 遠野三山の一つ。作家・宮沢賢治が愛してやまなかった山でもある。登山口へのアプローチが難しいことはさることながら、なかなか晴れないことでも有名。標高が高く天候が急変するため、登山の際にはウィンドブレーカーやレインウエアが必須。5合目を越えた辺りで吹き付ける風音は、「どっどど どどうど どどうど(『風の又三郎』)」と聞こえる。ガレ場はこの山の特徴だが、一つ一つが大きいので登りにくいというほどではない。

 

第5位‗六角牛山(ろっこうしさん)

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 所在地:遠野市、国道283号線から県道35号線を笛吹峠方向に折れ、六角牛山神社脇の林道を暫く進めば六角牛山登山口

 標高:1,293m

 体力度:★★★☆☆、技術度:★★☆☆☆、パノラマ:★★★★☆

 遠野三山の一つ。遠野の山は総じて難易度レベルが高い。最初はなだらかなアプローチだが、4合目付近から直登・急登に。登山道には大きめの蛇紋岩がゴロゴロと転がっているので、雨天は滑る滑る。山頂は圧巻のパノラマビューが広がり、晴れていれば雲上のテラスにいるかのような極上の気分を味わことができる(写真)。

 

岩手県の山に興味を持った方は、こちら。

www.yamaquest.com