みちのく金融マンのつぶやきブログ(旧「メタセコイアの宿り木で」)

みちのくを拠点に生活している金融業界歴十数年のサラリーマンです。心と身体を休めつつ、はんなりとした日々を送っています。

言い換え

日々新聞を見ていると見開きページの下部(日経新聞の場合)に菅首相の一日の動きが詳細に載っているので目を通しているのだが、つい最近書き方に少し変化があったのでここで話題に。

 12月22日 7時28分 東京・虎ノ門のホテル「The Okura Tokyo」。レストラン「オーキッド」で秘書官と食事

 12月24日 7時27分 東京・永田町のザ・キャピトルホテル東急。レストラン「ORIGAMI」で秘書官と食事

 12月25日 7時26分 東京・虎ノ門のホテル「The Okura Tokyo」。レストラン「オーキッド」で秘書官と打ち合わせ

 

ほぼ、毎日7時半にお気に入りのホテルのレストラン(※1)で朝食を摂っているのが分かるが、見てもらいたいのはそこではなく個人的に注目したのは最後の一文(下線部)。なぜか昨日分から秘書官と「食事」ではなく、「打ち合わせ」となっている(※2)のだ。なるほど、レストランに行って必ず食事しなければいけないってことはないもんなー、たまにはドリンクだけの日もあるかと思って25日の予定を見るとその日は食事に関する記載がない。そんな馬鹿な、まるで高野山の修行僧じゃあるまいし(まさか、仙人のように霞(かすみ)だけで生きていける術を獲得されたというのか)。

冗談はさておき、推測するに、つい最近自らが5人以上の会食で炎上したこともあって、メディアサイドで何らかの配慮・慮りがあったと思うのだ。ただ、実際に食事をしているならばそう書けばいいし、寧ろ書くべきである。まるで大本営発表(撤退→転進)みたいだが、小さなことからウソは始まるのが常である。国民にとってトップがどのような行動をしているのかを知ることができる有用なツールであることを伝える側はもう少し熟慮すべきではないだろうか。

※1 「首相動静」の過去分を見て頂くと分かるが、菅首相は就任以来、朝食は十中八九「オーキッド」で摂っている。因みに、「オーキッド」も「ORIGAMI」もともに安倍前首相のお気に入り。私が言うのもなんだが、三食とも高級ホテルのときもままあり(会食が批判されてからは夕食を衆議院宿舎で摂っているようだが)、国民目線としてはいささかやり過ぎではと思うのだ。

※2 日経新聞のほか、時事通信産経新聞朝日新聞毎日新聞東京新聞もほぼ同様の記載ぶり(読売新聞は会員限定記事のため確認できず)。

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