本日1日、中国期貨業協会(CFA)より2021年1月の中国5大取引所(上海、大連、鄭州、CFFEX、INE)のデリバティブ取引高(確定版)が公表された。
- 2021年1月における中国5大取引所のデリバティブ総取引高は前月比21.41%減の6億721万3,235枚、同デリバティブ総約定代金(想定元本ベース)は同16.05%減の46万2,300億人民元となった。取引所別の内訳等の詳細については、下【グラフ1】を参照。
<グラフ1:中国5大取引所のデリバティブ取引高推移(~2021年1月)>
2020年11月に上海国際エネルギー取引所(INE)に上場した人民元建て銅先物は、大型連休(春節)を前に取引高・取組高は揃って伸び悩み。下【グラフ2】を参照。
<グラフ2:INE人民元建て銅先物の取引高等推移(上場来~)>
出典)CFA及びINEウェブサイトに掲載されたデータをもとに、筆者にて作成
また、米国先物業協会(FIA)より2020年通年のデリバティブ取引所ランキングが発表されていたのでここで概観する。下【表】を参照。
- アジア・ラテン地域(中国、韓国、インド、トルコ、ブラジル)の伸びが著しく、全体をけん引。本邦取引所では、JPX(OSE+TOCOM)が16位に入ったのを先頭に、東京金融取引所が28位・大阪堂島商品取引所が49位(下表では省略)にランクインしたものの、プレゼンスの相対的な低下は否めない。
<表:グローバルデリバティブ取引所ランキング‗2020年通年>
出典)FIAウェブサイトに掲載されたデータをもとに、筆者にて一部加工
参照1)中国期貨業協会ウェブサイト
http://www.cfachina.org/servicesupport/researchandpublishin/statisticalsdata/
参照2)INEウェブサイト
参照3)FIA