先週、投資信託協会から2021年3月末時点における本邦ETF市場に係るデータが公表されていたので、日本銀行が進めるETF買入れ状況と合わせて概観する。
- 2021年3月末時点の国内籍ETFの純資産残高は前月比2兆7,935億円増の60兆6,494億円。うち、日銀が買入れを進めるETFの残高(簿価)は36兆333億円(設備・人材投資に係るものを含む)となり、簿価ベースのシェアは59.4%(前月比‐2.4%)に下降。内訳等の詳細については、【下グラフ】を参照。
- TOPIXが大幅に下落した4月20日に日銀はETFの購入を見送ったものの、前場にTOPIXが2.17%下げた同21日には701億円のETFを購入。図らずも先月の政策点検後、日銀によるテーパリング(購入減額)の意思表示が垣間見えた2日間となった。
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<グラフ:本邦ETF市場の概況(2021年3月)>
出典)日銀ウェブサイト及び投資信託協会ウェブサイトに掲載されたデータをもとに、筆者にて作成
参照)①日本銀行ウェブサイト
②投資信託協会ウェブサイト