先日、投資信託協会から2022年5月末時点における本邦ETF市場に係るデータが公表されていたので、日本銀行が進めるETF買入れ状況と合わせて概観する。
- 2022年5月末時点の国内籍ETFの純資産残高は前月比7,437億円増の60兆8,439億円。ロシアによるウクライナ侵略に端を発する世界的な資源高により実体経済への負の影響(=スタグフレーション)が徐々に出始める前であり、日銀が買入れを進めるETFの残高(簿価)は36兆7,343億円(設備・人材投資に係るものを含む)と微増となったため、簿価ベースのシェアは60.4%(前月比‐0.6%)に減少。内訳等の詳細については、【下グラフ】を参照。また、公募投信の純資産残高は158兆5,755億円と2カ月振りに増加。
<グラフ:本邦ETF市場の概況(2022年5月)>
出典)日銀ウェブサイト及び投資信託協会ウェブサイトに掲載されたデータをもとに、筆者にて作成
参照)①日本銀行ウェブサイト
②投資信託協会ウェブサイト