ラジオの交通情報は、想像力を刺激してくれる。
私は自家用車を持っておらず、完全なるペーパードライバーであるため関東近郊の詳しい地図は分からない。ただ、アナウンサーの口から出る東名、中央道、常磐道、東北道環七、外環道といった名前を聞くたび、未だ見たことのない土地を想像するのだ。行ったこともないのにいつも連休になると渋滞するポイント(例.箱崎ジャンクションや小仏トンネル)などを耳にすると、一体どういったところなんだろうと思わず見に行きたい気持ちに駆られる。
車に乗っていない私が聞いているのも変な話だが、長距離トラックの運転手たちはこれがあるから安心して仕事ができるんだろうなと想いをはせる。インターネットの普及によりマスメディアの力は弱まっているとの声はあるが、同じ情報を一度に多くの人たちが受け取ることができるというのは有難い。
「チッ、またあそこで渋滞かよ(NEXCOもいい加減何とかしろよ)」
「あっ、またこのポイントで渋滞してる(どんなとこだろう)」
「よかったギリギリ通過できた(これからの人は大変そう)」
など、色んな反応があるだろう。
「今日も安全運転で」と願いつつ、今日もラジオの交通情報を聞いている。