みちのく金融マンのつぶやきブログ(旧「メタセコイアの宿り木で」)

みちのくを拠点に生活している金融業界歴十数年のサラリーマンです。心と身体を休めつつ、はんなりとした日々を送っています。

2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

車窓より

今日は所用で郊外に行く機会があったので、マスク着用・除菌剤携帯の完全装備で電車に乗り込む。通勤・通学の時間帯から若干ズレていたものの、やはり首都圏のJR・私鉄の社内は必然的に「3密」になってしまう。 いつもどおりドア近くの手すりにもたれかかり…

若者言葉

土日に近くのジェラート屋さんの前を通りがかった時のこと。 ジェラートを食べた女子学生たちが口々に、「やばーーーい」「なし寄りのありかなぁ」「えー、私は全然ありだよー」ときゃいきゃい言っていた。 自分なりに彼女たちのジェラート評価を相対化する…

暑中見舞い

真空パックののど飴は暑さと湿気で一体化し、排水溝からは謎の羽虫が飛び出てくる季節になった。梅雨、初夏である。 久々に手がすいたので、恩師や友人などへ暑中見舞いを書いてみようかなと思い、近くの郵便局へ。行ってみれば、あるわあるわ暑中見舞いの葉…

新聞整理をして思ったこと

昨晩、旅行中に溜まっていた新聞の整理をようやく終えた。 整理といってもただゴミ袋に入れるのではなく、すべての記事を読んで①金融(証券・銀行・生損保)に関するもの、②金融に直接関係はしないが知っておいておいた方がよいもの(各種ペイメント、中央銀…

スマホ断ち

ふとした旅の途中、電力消費を抑えるべくスマホの電源を落とさざるを得なくなった。 公衆Wi-Fiも飛んでいないところなのでPCでブログの更新もできない。近くにあるお店の検索もできないし、Googleマップも使えないし、暇つぶしのスマホゲームもできないし、…

夜のまち

今月から、徐々に夜のまちに明かりが戻ってきた。 我が家は比較的人通りの多い商店街に面しているので、2月の初めまでは終電近くまで飲み会帰りの人たちが歩いていた。それが今回のコロナ騒動で一変し、飲み会自粛の呼びかけもあって午後9時も過ぎると人通り…

お中元・お歳暮

今年もお中元の季節がやってきた。虚礼と言われて久しいお中元(・お歳暮)だが、私は社会人になってから毎年贈るようにしている。 というのも、遠方で離ればなれになった家族や恩師たちに感謝の気持ちを示すいい機会だと思っているからだ。とかく都会の生活…

ラジオの交通情報

ラジオの交通情報は、想像力を刺激してくれる。 私は自家用車を持っておらず、完全なるペーパードライバーであるため関東近郊の詳しい地図は分からない。ただ、アナウンサーの口から出る東名、中央道、常磐道、東北道環七、外環道といった名前を聞くたび、未…

手間暇

安い、美味しい、面白いの三拍子がそろう産直や道の駅が好きだ。 特に野菜には多くの種類があって、毎回こんなものがあるんだと驚かされる。今の季節、山菜はおおかた終わってしまったが、それに代わって糖度の高い赤カブ(スープもいいが、そのままサラダに…

朝のコーヒー

朝のコーヒーは、今は私の一日の始まりの儀式みたいになっている。 とはいえ、イングリッシュブレックファースト派な私は、根っからの紅茶党。ティーバックではダメで、いつも決まったブランドの茶葉を買って一から淹れていた。学生の時はその日の気分(今日…

木の枝・木の実を酒の肴たらんとする

作家・夢枕獏さんの「陰陽師」シリーズのファンだ。 中学生のとき親から買ってもらったのを機に、以来、かれこれ四半世紀ずーっと文庫本を買っている。平安時代を生きる稀代の陰陽師である安倍晴明と殿上人の源博雅の二人が織りなす物語は、現代社会で生きる…

忘れ癖

私の直したい癖に、財布を忘れるというのがある。 子どもの時からの性分で、なぜか財布を忘れてしまうのである。あるときは飲み会帰りの駅の待合ベンチだったり、居酒屋だったり、気が抜けたときに一時的に置いて失くしてしまう(ひどいときには何処で失くし…

「遊び」のススメ

不思議なもので、記事を書こうと思うとアイデアが浮かばずなかなか筆が進まない。 これは仕事をしていても同じで、ずーっと一つの資料にかかりっきりになっていると作業は行き詰まる(ひどいときには「ゲシュタルト崩壊(※)」を起こす)。進まなくてイライ…

(プレ創刊号)月刊金融市場レポート‗2020年5月分

2020年5月の金融市場に関するレポートをまとめましたので、よろしければお目とおしください。 (注:下記リンク先をクリック。ソース元はすべて公表資料などに基づきます。) ▶月刊金融市場レポート‗2020年5月分 今月号はお試しヴァージョンなので、次号から…

アメリカの最も美しい夜

”I can't breathe!(息ができない)”、この一言から始まった人種差別への抗議デモ”Black Lives Matter(BLM)”は本国米国のみならず、欧州にまで広がっている。 サー・ウィストン・レナード・スペンサー=チャーチル元英首相の言葉を借りるならば、「米国型…

ばあちゃんの教え

高校時代、母方の祖母と暮らすことになった。 大正生まれで77歳まで青果店を営み、ほぼ女手一つで一男三女を育て上げた。余生を一人ゆっくり過ごそうとしていたところに、家庭の事情から食べ盛りの男子高校生2人(私と弟)の面倒を見る羽目になったのだ。家…

道端の経済学②

政府による緊急事態宣言が解除(都内はまだ「東京アラート」が発令されているものの)されて約2週間が経過し、まちも徐々にだが、以前のにぎわいを取り戻しつつある。 にぎわいと言っても定量化するのは難しい(例えば、「コロナ前の80%の人出」でも、上野…

自動販売機からの挑戦状

出がけ先からの帰り道、日差しが強く蒸し暑いので何か冷たいものでも飲もうと自動販売機へ。「梅雨もまだなのに、この暑さはヤバいでしょ」と思いながら、いつもどおり缶コーヒーを選ぶ。ふと斜め上に目をやると、不思議な表示が飛び込んできた。 Hot or Col…

ジャンクフードの誘惑

3か月に1度のファストフードと半年に1度のステーキ。 普段は高野山の修行僧みたく野菜・魚を中心に肉は豚・鳥のみの私だが、ときにその反動が来てしまうときがある。そんなときは本能のおもむくまま、ジャンクフードを「これでもか!!」と堪能することにし…

道端の経済学

エンダイブという野菜がある。ぱっと見、縮れたレタスのようだが(下写真)、葉っぱはレタスと違ってしっかりしていて苦みがあり、芯の部分には少し甘さがある。調べてみると地中海沿岸地方原産で、キク科の仲間のようだ。 Source: Shogakukan というのも、…

地震・雷・火事・コロナ

世の中で特に怖いとされているものの喩えに、「地震・雷・火事・親父」がある。なかでも、私がよく遭遇すると思うのが地震と火事、そして雷である。 地震と言えば、最近は茨城県や長野県を震源とするものが多頻度で起きている。雷については今日は昼までは晴…

プロフェッショナリズム

私は米国の専門資格を幾つか保有しているが、これらは毎年の資格更新が必要である。ただ数万円の年会費を支払って終わりでなく、継続的専門能力開発制度(CPE※)を必要単位分だけ受講することが必須となっている。 ※ 非業務従事者は20単位/年が相場。受講料…

梅雨どきの晩酌

春の味覚そら豆、別名蚕豆ともいう。 人によっては好き嫌いがあるかもしれないが、私はこれが大好物で、八百屋で見かけるとつい買ってしまう。昨日はシーズンも終わりなのか、アパート近くの八百屋で一袋80円(!?)という大安売りをしていたため、2袋購入…

外貨両替

先日、海外旅行や海外出張のときに余った外貨があったので、これを機に両替をしようと思い立った。保有していた外貨は、180USD=米ドル(AMEXブランドのトラベラーズチェック)、15EUR=ユーロ(券面に若干の汚れあり)、70GBP=英ポンド(2世代前のもの)、24…

カフェの雑踏

緊急事態宣言の解除後、約3か月ぶりに近所のカフェに入った。店内は感染拡大防止のため一人分ずつ席が間引かれているが、公園が近いこともあって大いに繁盛している。客はマスクをしながら、コーヒーを口にするときだけ下にずらして飲む。誰もが思い思いに過…

独りよがり

数年ほど前からコードレスイヤホンをする人が増えてきた。私が学生時代のころ、MDウォークマンを鞄に入れようものなら、取り出す際にコードがスパゲッティ状態になってほどくのに苦労した。今や無線で音(しかもそれなりの品質)を飛ばせるのだから、技術の…

ランダムウォークの効用

エキナカが再開し、入店制限はありながらも本屋が戻ってきた。休業期間に発売された書籍を並べた特設コーナーもあり、人々は距離を保って集まっている。 私は新刊や文庫本を当てもなく眺めるのが好きだ。世の中には効率的な本の読み方・時短勉強術などの指南…

アフレルマスク

先日、街中を歩いているとドラッグストアから(昼営業の)居酒屋、衣料品店、雑貨屋までありとあらゆるところに中国語(簡体字)が書かれた一箱50枚入りのマスクが山積みされていた。いわゆる「アベノマスク」が話題になった3・4月には一箱5千円ぐらいだった…

病気が教えてくれたこと

30代も折り返し点を過ぎた昨年、大病を2つ患った。ともに生命に関わるものであり、かねてから健康体を自負していた私は病室のベッドの上で担当医のオピニオンを聞きつつ、しばし茫然とした。 学部・大学院時代は日をまたいで研究室に閉じこもったり、アルバ…

晴れた日に思う

本年2月の政府による外出自粛要請に始まり、やおら自宅警備員化していた状態からの解放を待ちわびていた。アパート近くの公園では市民ランナーらが汗を流し、親子連れは久々の動物園を楽しんでいた。しかし昨晩、新型コロナウイルスの感染再拡大のきざしを受…