みちのく金融マンのつぶやきブログ(旧「メタセコイアの宿り木で」)

みちのくを拠点に生活している金融業界歴十数年のサラリーマンです。心と身体を休めつつ、はんなりとした日々を送っています。

お中元・お歳暮

今年もお中元の季節がやってきた。虚礼と言われて久しいお中元(・お歳暮)だが、私は社会人になってから毎年贈るようにしている。

 

というのも、遠方で離ればなれになった家族や恩師たちに感謝の気持ちを示すいい機会だと思っているからだ。とかく都会の生活は忙しく、いちいちモノを贈るのは煩わしいし、ともすれば「LINEや電話でいいか」「お金さえ送っておけばいいだろう」と考えがちだ。

確かに、モノを贈るときは受け取る側の好き嫌いなどといったものを考慮したうえで、その人が喜んでくれるようなものを選ぶ面倒な作業が発生する。LINEや電話ならすぐに済むし、お金をもらって嫌な人など(おそらく)いないだろう。ただ、年に2回、お世話になった人のことを思い出すことは自分の人生の棚卸しになる。贈る人が増えたり減ったりすることもまた、「あの人は特に今年お世話になったから」「おばあちゃんが亡くなって1年経つんだ」といった、自分が人との関わりの中で生きていることを再認識させてくれるのだ。

 

人と人とのつながりが弱くなった現代にこそ、自らに代わって感謝の気持ちを伝えてくれるこの習慣が続いてほしいと願う。