国内株先物市場の先行きを占ううえでも、同先物のポジションを内包するレバレッジ型・インバース型ETFの動向を窺うことは必要不可欠。
2020年7月末における野村アセットマネジメント(※)が設定・運用する日経レバレッジETF(銘柄コード:1570)の純資産は前月比14.7%・366.5億円減の2,120.7億円、同ダブルインバースETF(同1357)の純資産は同12.6%・404.8億円増の3,627.3億円、2ETF合計は同0.7%・38.3億円増の約5,748.0億円とほぼ横ばい。内訳等の詳細については、【下グラフ】を参照。
- 前月から今月にかけてレバレッジETFとダブルインバースETFの純資産の多寡が逆転し、投資家は一転して弱気モードに。
- 本邦における新型コロナウイルスの感染拡大や米中貿易摩擦の行方などといった相場の不透明感を受けて、ダブルインバースETFの発行済み口数は7月21日に4億5,546万口と過去最高を記録し、直近でも高水準を維持。
- 個人的には、今秋には米国大統領選挙も予定されていることから、しばらくは投資家にとってポジションを保有しにくい状況が続くと見込む。
※ 他の運用会社が設定・運用する同様の金融商品が複数あるものの、最も古い歴史を有すること・市場での流動性などを総合的に勘案した結果、同社を選定。
<野村AM‗日経レバレッジETF・DインバースETFの純資産推移(設定来~2020年7月末)>
出典)野村アセットマネジメントウェブサイトに掲載されたデータをもとに、筆者にて作成
参照)①野村アセットマネジメント(NEXTFUNDS)ウェブサイト
NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信
NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信
ワンポイントアドバイス:上記2つのETF特設ページの上3分の1ほどにあるCSVファイル(過去の基準価額・純資産総額・分配金データ)をクリックすると、設定来のデータが取得可能。
②東証ウェブサイト