新型コロナの中、「ガルパン(ガールズ&パンツァー)」の聖地・茨城県大洗町が同アニメファンからのクラウド・ファンディングにより支えられているとの記事があった。聞けば、ふるさと納税の返礼品にもガルパングッズがあるというので、ファンはコレクター心がくすぐられるのだろう。
ふと辺りを見回してみると、擬人化だらけである。
私が子供のころ(=恥ずかしながら昭和)はアンパンマンなどだったが、令和の今は戦艦然り、刀剣然り、株価然り、国旗(その国の事情に合わせたキャラクターがいる)然り、競馬も然り。どれを見ても、可愛い女の子やイケメンがずらりと並んでいて、まるで新宿●丁目の無料案内所のよう。
海外出張から戻ってきたときに一番「日本に帰ってきたなぁー」と思ったのが、市井の萌え広告・看板の多さだった。電車に乗ると、そこかしこにあるので免疫がないと見ているこっちまで恥ずかしくなってしまう。
擬人化は、特定の人にしかわからなかった専門知識などといったとっつきにくさを取り払ってくれるメリットがある。ただ、一歩進んで、物事の本質の理解といったところまで取り払ってしまっていないかと危惧する今日この頃である。