緊急事態宣言の解除後、約3か月ぶりに近所のカフェに入った。店内は感染拡大防止のため一人分ずつ席が間引かれているが、公園が近いこともあって大いに繁盛している。客はマスクをしながら、コーヒーを口にするときだけ下にずらして飲む。誰もが思い思いに過ごしている。
思い返せば、学生のころから、勉強する場所は図書館ではなく学食かカフェと決まっていた。図書館は静かすぎるが、学食やカフェだと他の人の話し声や飲み食いの音(+コーヒーのいい香り)が耳や鼻から入ってくるので、それがアクセントになり勉強がはかどったと記憶している。精神的にリラックスした状態だと、シナプスの働きもよくなるのだろうか。
社会人になっても、資格勉強は相変わらずカフェでやると決めている(決められた制限時時間の範囲内で)。朝一は近所のおじさんか学生のみで静かで、お昼過ぎは高校生たちで賑やかになり、夕方はサラリーマンが明日のスケジュールを組んでいるなど、カフェは時間帯によっても表情を変え人間観察しているだけでも面白い空間なのだ。
日常がまた一つ、戻ってきた。