みちのく金融マンのつぶやきブログ(旧「メタセコイアの宿り木で」)

みちのくを拠点に生活している金融業界歴十数年のサラリーマンです。心と身体を休めつつ、はんなりとした日々を送っています。

図書館

我が家から徒歩5分のところに公立図書館がある。

そこには日刊紙も5大紙すべて(+業界専門紙、英字紙)が揃っており、同じ話題に対して各紙がどのように論評しているのかを比較・研究するのに役立つ。また、週刊誌や月刊誌、季刊誌なども有名どころは一揃い置いてあるので、図書にかける予算に限りがある身として図書館はとても心強くありがたい存在だ。インターネットの時代になったとはいえ、やはり筆者以外の人が編集・校正等に携わる紙媒体の有用性は相対的に上がりこそすれ、下がることはないと個人的には思っている。

先般、先月末に国家安全に関する法律が施行された海外のある国・地域では、本土(中央)からの強い指導によって公立図書館から民主活動家の著書(※)が撤去されているという。21世紀にあってまるで現代版”焚書坑儒”、又はリアル版の小説「図書館戦争」(有川浩著)のような様相を見聞きし、自由に資料収集ができるありがたみを改めて噛み締めた。

※ とある現地の英字紙によれば、少なくとも9冊の本が利用不可か検証中とのこと。

 

ところで、図書館利用者として楽しみなのは、入替えで不要となった書籍が無料でもらえること。法律や経済・金融の専門書はそれなりの値段がするので、無料配布コーナーで欲しかった本を見かけるとうれしくて舞い上がってしまう。一方で、ときどき利用者による下線や文字が書かれたものやページが破れたり紛失している本(そのために処分となったのだろう)を見つけると、何だか居たたまれない気持ちになる。利用者にマナーの強制は難しくとも、モラルに訴えることはできるはずだ。