データは少し古いが、米国先物業協会（FIA）より本年3月のデリバティブ取引所ランキング上位15位が公表されている。
時期的には新型コロナウイルスの世界的大流行が始まったころでマーケットの様相をよく反映しており、各デリバティブ取引所の取引高は軒並み前年比2桁或いは3桁増となった。内訳等の詳細は【下表】を参照。私見だが、新型コロナウイルスに加えて米中貿易摩擦の深化（含む香港問題）、今秋には米国大統領選挙も控えており、当分デリバティブ取引を介した投資家のヘッジ需要は高止まりするものと思われる。
＜グローバルデリバティブ取引所ランキング上位15位‗2020年3月＞
出典）FIAに掲載された公表データをもとに、筆者が作成・一部加工
※ 取組高（2020年3月末時点）の総数には米オプション・クリアリング・コーポレーション（略称OCC：米SECに登録された国法証券取引所に上場する証券の現物オプション及び指数の現物オプションを取扱い対象とする清算機関）で清算されるものを含まず。なお、別途OCC分を含めた米国取引所（上記ではCME, ICE, CBOE, Nasdaq, 及びMIAXの5取引所）の取組高（Open Interest）を見たいという場合には下記URLで、2020年3月末日を選択のうえそれらを足していただければ幸いである。
参照）FIAウェブサイト（リンク先PDFファイルの22ページ目）
https://www.fia.org/sites/default/files/2020-06/234964%20MV%20Issue2%20Jun2020_F6.pdf
