みちのく金融マンのつぶやきブログ(旧「メタセコイアの宿り木で」)

みちのくを拠点に生活している金融業界歴十数年のサラリーマンです。心と身体を休めつつ、はんなりとした日々を送っています。

光の帝国

先日、散歩しているときにどこか既視感を覚えて、何だろう?と思っていたらルネ・マグリット(ベルギー出身の画家、1898年-1967年)の「光(ひかり)の帝国」にそっくりな風景が広がっていることに気付いた。

 

昼と夜が併存するこの作品が個人的に好きで、企画展にも一人足を運んでいた。夕方、日が暮れる前に街灯が一斉に点くときがあるが、あの一瞬を見れた時などは「おおっ、今日はラッキー」などと思ったもの。よくよく考えてみれば、昼と夜というのは明確に切り分けられているわけではなくて、夕方という曖昧な境界線を跨いで存在している。

絵の解釈は人それぞれだが、少なくともこの作品を見て思うのは一種の鷹揚さ・大らかさ。現実世界で「こうでなくてはならない・あるべきだ」というのは絶対ではなく「どちらでも構わないのだよ」と、優しく背中を押してくれる気がするのだ。

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L’empire des lumieres