先週12日、ETF専門リサーチ・コンサル会社の英ETFGIより2021年4月のグローバルにおけるETF・ETP市場の概況が発表された。
- 2021年4月末時点のグローバルにおけるETF・ETPのAUM（Asset Under Management；純資産総額）は、株式市場における騰勢が続いた影響で前月比4.6%増の約8.95兆ドル（約976兆円、過去最高）。4月中の純資産流入額は105.37十億米ドルとなり、この結果、23か月連続でETF・ETP市場は資金流入超となった。また、2021年1月～4月の累計流入額は465.41十億米ドルとなり、これまでの最高（昨年1月～4月の184.04十億米ドル）を大幅に更新して過去最高を記録。内訳等の詳細については、【下グラフ】を参照。
- 日銀によるETF買入れは少なかったものの、当月資金流入額上位20本のETFの中に本邦籍ETFは1本（野村NEXTFUNDS‐日経225（銘柄コード1321））ランクイン。その他は、米国籍が17本、中国・英国籍がそれぞれ1本。
- 2021年4月末時点のグローバルにおけるETF・ETPの上場本数は8,937本（他市場への重複上場等を含めると17,894本）、ETF・ETPの設定・運用を行うアセットマネジメント会社は545社（前月比+10）、62か国（前月比̟±0）・77取引所（前月比±0）に上場している。
＜グラフ：グローバルETF・ETP市場の概況（2021年4月）＞
注）4月分よりETFGIのデータ形式が変わり、ETP純資産額が非公開となっている。
出典）ETFGIウェブサイトに掲載されたデータをもとに、筆者にて作成・一部加工。なお、ETP（Exchange Traded Product）はETF（Exchange Traded Fund；上場投資信託）に、ETN（Exchange Traded Note）やETC（Exchange Traded Commodity）、ETV（Exchange Traded Vehicle）等の亜流を加えた総称。ETFよりも概念が広い。
参照）ETFGIウェブサイト
