昨日16日、ETF専門リサーチ・コンサル会社の英ETFGIより2021年2月のグローバルにおけるETF・ETP市場の概況が発表された。
- 2021年2月末時点のグローバルにおけるETF・ETPのAUM(Asset Under Management;純資産総額)は、株式市場における騰勢が続いた影響で前月比3.0%増の約8.30兆ドル(約872兆円、過去最高)。2月中の純資産流入額は139.46十億米ドルとなり、昨年11月に記録した131.99十億米ドルを抜き過去最高を記録。この結果、21か月連続でETF・ETP市場は資金流入超となった。内訳等の詳細については、【下グラフ】を参照。
- 株価上昇により日銀によるETF買入れも少なかったことから、引き続き当月資金流入額上位20本のETFの中に、本邦籍ETFはなし(米国籍が18本、中国・アイルランド籍がそれぞれ1本)。
- 2021年2月末時点のグローバルにおけるETF・ETPの上場本数は8,749本(他市場への重複上場等を含めると17,421本)、ETF・ETPの設定・運用を行うアセットマネジメント会社は528社(前月比+5)、62か国(前月比̟+1)・77取引所(前月比+1)に上場している。
<グラフ:グローバルETF・ETP市場の概況(2021年2月)>
出典)ETFGIウェブサイトに掲載されたデータをもとに、筆者にて作成・一部加工。なお、ETP(Exchange Traded Product)はETF(Exchange Traded Fund;上場投資信託)に、ETN(Exchange Traded Note)やETC(Exchange Traded Commodity)、ETV(Exchange Traded Vehicle)等の亜流を加えた総称。ETFよりも概念が広い。
参照)ETFGIウェブサイト