みちのく金融マンのつぶやきブログ(旧「メタセコイアの宿り木で」)

みちのくを拠点に生活している金融業界歴十数年のサラリーマンです。心と身体を休めつつ、はんなりとした日々を送っています。

古本屋巡り

突然だが、私は古本屋巡りが趣味である。

学生時代は「他人が触れたものなど気が知れない」というのであったのがウソのように、今日もまた一人古本屋を巡る。買った本に当時を偲ばせる昭和の日付の付いた返信用葉書が栞として挟まれていたりすると、ほっこりした気分になるのである。

 

先日、古本屋でシャーロックホームズ全集(創元推理文庫)を見つけたので、衝動買いをしてしまった。

私は、小学生時代の漫画「名探偵コナン」から始まり、社会人は30歳を過ぎてから本家好きになった正統派(?)である。勿論、名探偵コナンの劇場版は第6作(※)の「ベイカー街の亡霊」推し一択である。学生時代に近代化遺産を専攻したこともあって、ロンドンの煉瓦街を疾駆するホームズとワトソン博士に親近感を覚えるのかもしれない。かくいうウイスキーと煙草も、本作の影響で始めた。

※ 十数年前の作品にして、当時としては最先端である人工頭脳(AI)(作中では「ノアズ・アーク」)を扱っている先見性に感服。

 

1世紀以上前の作品で、何度目かの読み返しになるものの、内容は色褪せない(通信手段がスマホではなく電報とか、移動手段がUBERLyftではなく辻馬車などの違いはあるが)。「いや、見るものはあなたとおなじですが、ただ、見たものに注意を払うという訓練を積んでいるだけです。」(「白面の兵士」)など、社会人となった今でこそ胸に響く言葉が沢山ある。

皆さんの”STAY HOME”のお供に、シャーロックホームズは如何だろう。