先日1日、国際決済銀行(BIS)より2020年第4四半期のグローバル上場金利関係デリバティブ取引に関するデータ(※)が公表されていたので、ここで概観する。
※ 本データのうち、前回公表分から数値が変更されていた個所については赤文字とした(今回は該当なし)。
- 新型コロナウイルスの世界的流行が本格化した本年2月・3月には普段の2~3倍となっていた先物取引及びオプション取引の一日平均取引代金だが、マーケットの切り返しとともに沈静化した反動で夏以降は北米・欧州地域を筆頭に平年を下回る水準にまで落ち込み、第4四半期も低調な水準が続いた。
- 取引の潜在的需要を示すとされる取組高も同時に減少していることから、米大統領就任(2021年1月)を控えて投資家がポジションの保有に慎重になっていることが伺える。内訳等の詳細については、【下表・下グラフ】を参照。
<表・グラフ:グローバル上場金利関係デリバティブ取組高・取引想定元本推移(2020年4Q)>
出典)BISウェブサイトに掲載されたデータをもとに、筆者にて作成・一部加工
参照)BISウェブサイト