私の直したい癖に、財布を忘れるというのがある。
子どもの時からの性分で、なぜか財布を忘れてしまうのである。あるときは飲み会帰りの駅の待合ベンチだったり、居酒屋だったり、気が抜けたときに一時的に置いて失くしてしまう（ひどいときには何処で失くしたかすらわからない）。駅に着いたり、家に帰って朝起きて初めて「あれ？財布がない！！」とパニックになるのだ。お陰様で、遺失物届やカード会社への連絡などは詳しくなったが。
中高生の時は、ズボンと結ぶひもの付いた革財布（当時流行っていた）で何とかしのいでいたが、学生・社会人になるとまた逆戻り。運転免許証の再発行では担当の警察官から「大事な本人確認書類なんだから、注意しなきゃダメ。もう大人なんだから」と本気で怒られてしまった。対策として、今は財布をメイン、準メイン、補助・緊急時用の3つに分け、なるべく被害が最小限に済むようにしているが、一番大事なのは忘れないこと。
いつか財布にも人工知能（AI）が搭載されて、一定時間・距離が離れると「ご主人、また僕を忘れてやいませんか？」とアラートしてくれたらいいのになぁーと思っている私はまた警察官に叱られてしまうこと間違いなし。百円ショップに、手ごろな紐を探しに行こうか。
