データは少し古いが、5月7日に国際取引所連盟(WFE)は2019年通年及び2020年第1四半期(1月~3月)のマーケット統計を公開していたので、その中からデリバティブ該当部分を抜き出して示す。
- 2019年通年のグローバルにおけるデリバティブ総取引高は前年比15%増の約331億8,000万枚となった。(注:先日紹介した米国先物業協会(FIA)とは母数を異にするため、公表数値が異なることがある。)
- 2020年第1四半期は新型コロナウイルスの感染拡大を受けた保有ポジションのヘッジ需要により、通貨オプションを除く全カテゴリー・地域で大幅な増加となり、総取引高は前年同期比46.06%増の約103億枚に。内訳等の詳細については、【下グラフ】を参照。
- カテゴリー別で特徴的だったのは、株価指数オプションにおいてアジア・パシフィック地域の占める割合が約8割に拡大したことだが、これは印ナショナル証券取引所において前年比88%増となる約42億枚が取引されたことが大きく影響している。
<商品カテゴリー別シェア(2020年第1四半期)>
出典)WFEウェブサイトに掲載されたデータをもとに、筆者にて作成・一部加工
参照)WFEウェブサイト(遷移先でPDFファイルが開きます)