先日12日、ETF専門リサーチ・コンサル会社の英ETFGIより2020年7月のグローバルにおけるETF・ETP市場の概況が発表された。
- 2020年7月末時点のグローバルにおけるETF・ETPのAUM(Asset Under Management;純資産総額)は前月比6.0%増の約6.66兆ドル(約706兆円)と過去最高を更新。7月中の純資産流入額は79.35十億米ドル(単月で過去3番目)、本年1月から7月までの累計純資産流入額は373.16十億ドルとなった。内訳等の詳細については、【下グラフ】を参照。
- 当月資金流入額上位20本のETFの中で、本邦ETFは2本(野村AMのTOPIX上場投信及び大和AMのTOPIX-ETF(※))。また、当月資金流入額上位10本のETPのうち、金ETFが6本、銀ETFが1本を占めた。
- 2020年7月末時点のグローバルにおけるETF・ETPの上場本数は8,268本(他市場への重複上場等を含めると16,472本)、ETF・ETPの設定・運用を行うアセットマネジメント会社は465社、58か国・71取引所に上場している。
※ 日銀による7月分のETF買入れ額が6,264億円だった(詳細は7月31日付の記事を参照)ので、流入額のほとんどは日銀砲ということになる。ちなみに8月分(~17日まで)の日銀によるETF買入れ額は1,123億円(うち、設備・人材投資に係るものは120億円)となっている。
<グラフ:グローバルETF・ETP市場の概況(2020年7月)>
出典)ETFGIウェブサイトに掲載されたデータをもとに、筆者にて作成・一部加工。なお、ETP(Exchange Traded Product)はETF(Exchange Traded Fund;上場投資信託)に、ETN(Exchange Traded Note)やETC(Exchange Traded Commodity)、ETV(Exchange Traded Vehicle)等の亜流を加えた総称。ETFよりも概念が広い。
参照)ETFGIウェブサイト