みちのく金融マンのつぶやきブログ(旧「メタセコイアの宿り木で」)

みちのくを拠点に生活している金融業界歴十数年のサラリーマンです。心と身体を休めつつ、はんなりとした日々を送っています。

グローバルにおける上場デリバティブ取引の概況(2020年上半期)_WFE

先月27日に、国際取引所連盟(WFE)が2020年上半期のマーケット統計を公表していたので、その中から上場デリバティブ該当部分を抜き出して示す。

  • 上場デリバティブの取引はほぼすべてのカテゴリー(=通貨及び金利もののオプション取引を除くすべてで増加)及び地域で増加し、オプション取引(16.2%増)よりも先物取引(29.2%増)の伸びが大きい。
  • 2020年上半期の上場デリバティブ取引高は2019年下半期に比べて23.4%増の約217億2,000万枚となった。(注:先日紹介した、米国先物業協会(FIA)とは母数を異にするため、公表数値が異なることがある。また、本文中の数字とレポート上の数値で異なりがある(本文中は総取引高が217.2億枚となっているところ、レポート18頁の数値を合計すると201.5億枚となり、差分の15.7億枚は不明)が、「原文ママ」とした。)ため注意されたい。)
  • カテゴリー別では株価指数先物取引が76.2%増・個別株先物取引が55.2%増に、地域別ではアジア太平洋・APACが142.9%増となり、中でも印ナショナル証券取引所の取引増加(上半期だけで22億8,000万枚)がけん引した。内訳等の詳細については、【下表・グラフ】を参照。

 

<表・グラフ:グローバルにおける上場デリバティブ取引の概況(2020年上半期)>

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出典)WFEウェブサイトに掲載されたデータをもとに、筆者にて作成・一部加工

 

参照)WFEウェブサイト(遷移先でPDFファイルが開きます)

https://www.world-exchanges.org/storage/app/media/H1%202020%20Market%20Highlights%20v8.pdf