食欲の秋、味覚の秋。先日、我が家に四国の友人から秋の訪れを告げるスダチが届いた。もうこれはアレを買いに行くしかない。
近くにある海鮮市場に行き、アレを見つける。そう、初物の秋刀魚だ。いつもは某社のレモン汁(加工食品)をかけて食べていたが、これに新鮮なスダチをかけまわすのを想像するともう涎が止まらない。昨今はすっかり高級魚の仲間入りした秋刀魚だが、これを食べないと何だか損した気になるのは私だけか。
家に戻り、秋刀魚をじっくりと焼く。じーっと見つめる。待ち時間ですら至福、だが苦痛w 待っている間に作り置きしておいた冷凍ご飯をチンし、みそ汁(スダチの皮を小さく切ったものを香りづけに)を作り、日本酒にも少しスダチを絞り入れて、準備は万端。今日のおかずは秋刀魚のみ、これでいい。まさにスダチづくしの夕食。まずは、何もかけずにその身を一口。脂がのって美味い。次に、スダチをまわしかけて一口。脂のまったり感がスダチの酸味と中和され、もはや異次元の美味しさ。ご飯も、みそ汁も、日本酒も相乗効果でマジでヤバいことに。あー、お腹が喜んでるわ。今年もこの味に出会えたことに一人感謝。