先日16日、ETF専門リサーチ・コンサル会社の英ETFGIより2021年5月のグローバルにおけるETF・ETP市場の概況が発表された。
- 2021年5月末時点のグローバルにおけるETF・ETPのAUM（Asset Under Management；純資産総額）は、株式市場における騰勢が続いた影響で前月比2.8%増の約9.21兆ドル（約1,013兆円、過去最高）と、初めての9兆ドル乗せ。5月中の純資産流入額は97.08十億米ドルとなり、この結果、24か月連続でETF・ETP市場は資金流入超となった。また、2021年1月～5月の累計流入額は559.48十億米ドルとなり、これまでの最高（昨年1月～5月の229.34十億米ドル）を大幅に更新して過去最高を記録。内訳等の詳細については、【下グラフ】を参照。
- 日銀によるETF買入れはなかったため、当月資金流入額上位20本のETFの中に本邦籍ETFはなし。その他の内訳は、米国籍が17本、中国2本、および台湾籍が1本。
- 2021年5月末時点のグローバルにおけるETF・ETPの上場本数は8,821本（他市場への重複上場等を含めると17,920本）、ETF・ETPの設定・運用を行うアセットマネジメント会社は550社（前月比+5）、63か国（前月比̟＋1）・78取引所（前月比＋1）に上場している。
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＜グラフ：グローバルETF・ETP市場の概況（2021年5月）＞
注）本年4月分よりETFGIのデータ形式が変わり、ETP純資産額が非公開となっている。
出典）ETFGIウェブサイトに掲載されたデータをもとに、筆者にて作成・一部加工。なお、ETP（Exchange Traded Product）はETF（Exchange Traded Fund；上場投資信託）に、ETN（Exchange Traded Note）やETC（Exchange Traded Commodity）、ETV（Exchange Traded Vehicle）等の亜流を加えた総称。ETFよりも概念が広い。
参照）ETFGIウェブサイト
