みちのく金融マンのつぶやきブログ(旧「メタセコイアの宿り木で」)

みちのくを拠点に生活している金融業界歴十数年のサラリーマンです。心と身体を休めつつ、はんなりとした日々を送っています。

2021登山④‗安家森(あっかもり)・遠別岳

どもどーも、水曜日のクマです。前回(7/25)から間がだいぶ空いてしまいましたが、安家森(あっかもり)・遠別岳の登山レポートを書きたいと思います。

 

晩秋のある日、朝のニュースと窓に映る雲を見て今日は県北が良さそうだと判断し、初夏に登ってお気に入りとなった山である安家森へ行こうと愛車に乗り込む。国道4号線(実は国道の長さとしては日本一!)を北上し、国道281号線へと入る。車窓に映る山の木々は杉や松といった針葉樹を除いてすでに葉の大部分を落とし、枝と幹を残すのみとなっている。岩手の冬は、森が明るいのだ。途中の産直・道の駅できのこやフルーツなどを買い、昼前に袖山高原脇の登山道入り口(1番目の写真)へと到着。

 

駐車場(キャパシティは10台ほど。なお、11月中旬時点でトイレは閉鎖中)で登山装備に着替え、いざ出発。放牧地(10月までは牛がここでのんびり草を食んでおり、冬になると麓の牛舎に降りる)のため、入り口には柵が設けられている。10分ほど平坦な道を進むと、急に視界が開けて広い牧草地の向こうに本日のお目当てである安家森(手前)と遠別岳が現れる(2番目の写真)。あまりのカッコよさに、しばし言葉を失う。

 

まずは遠別岳から登ろうと牧草地を西へと横切り、遠別岳登山口へ。ここも牛さん用の柵が設置されているため、回り込んで突き進む。暫くはブナや白樺の二次林が続くが、そのまま進むとダケカンバの見事な林へと出る。深い森の中で巨木たちに囲まれていると、自分の存在の小ささが身に染みる。

足を進めると自分の背丈の倍もあるような笹藪が立ちはだかり一瞬ひるんだものの、突き進む腹を決める。クマ鈴を鳴らし、100円ショップで買ったおもちゃのピストルで威嚇し、数百メートルを駆け抜ける。道中は丁寧に遠別岳までの看板が掲げられており、迷う心配もなかったのが幸いだった。途中で道は大きく右へと曲がり、最後のアプローチだと分かる坂がその姿を現した。息が上がる前に坂を上り切り、暫く尾根伝いを進むと遠別岳山頂(1,235m)へと到着(4番目の写真)。

 

山頂で途中の道の駅で買ったお弁当を食べ、安家森を目指して一路来た道を戻る。牧草地へとたどり着くと、その向こうに見える山頂を目指してひたすら歩き続ける。途中の礫場を踏み外しながらも登り切り、柵を超えてただ登る。目の前が開けると、そこは安家森山頂(1,239m)。遠くは早池峰山までを望むことができ、360度のパノラマは、正に、圧巻の安家森。決して高い山とはいえないが、アプローチのしやすさと達成感では県内の山では及ぶものがないだろう。

満ち足りた気持ちで山を下りた私・水曜日のクマは、その後、麓の平庭山荘の温泉でゆったりと汗を流しましたとさ。

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Mt. Akka-mori

■備考:東北百名山、岩手20名山

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