みちのく金融マンのつぶやきブログ(旧「メタセコイアの宿り木で」)

みちのくを拠点に生活している金融業界歴十数年のサラリーマンです。心と身体を休めつつ、はんなりとした日々を送っています。

登山㉚‗縦走‗沢尻岳、大荒沢岳

少し前になるが、以前より県道1号線を走っていると道沿いにアプローチできそうな山々があるのが目に留まり気にかかっていたので、初秋の頃(9月末)に予め目星をつけていた沢尻岳・大荒沢岳へ。

 

県道1号線の山伏峠を出たところにある貝沢(かいざわ)集落から、「高下岳登山道入口」(沢尻岳・大荒沢岳は高下岳までの途中にあるため)と書かれた案内標識を折れる。当時は竜胆の出荷時期で、大勢の農家の方が作業をしているのを横目に車を前進。暫くすると砂利道の林道になり、開拓の名残だろうか牧野を通りすぎた先に鬱蒼とした杉林に囲まれた登山口(1番目の写真)へ到着。今日の工程は長くなることが分かっていたので素早く装備を整えて、いざ出発。

道を横切るように流れていた小川を危なげなく渡渉し、少し歩くと旧登山口に。キノコ採りとおぼしき軽トラックが停まっているを見かけ、「ここまで車で来ればよかった」と後悔するも後の祭り。気を取り直して目の前の登山道へ。いつも通りの杉並木が迎えてくれるが、暫く登ると緑あふれるブナ林(2番目の写真)に変わる。ここが素晴らしいのは登山道が広く確保されていることと、地元の方か山岳会かは分からないが念入りに下草刈りをしてくれているためとても歩きやすいことだ。上り坂は決して楽なものではないが、登山道のコンディションの良さが足をサポートしてくれる。

途中の郡界分岐・前山分岐を越えたところで横に展望が開け、県北の山々を仰ぎ見ることができる。この山は奥に深いのでまだまだ半分と気持ちを奮い立たせ、一望の後に先を急ぐ。だいぶ上の方まで登ってくると森林限界も近いのかブナの木の背も低くなり、まるで回廊のような美しいブナ林(4番目の写真)が出迎えてくれる。ブナ林を抜け、長い尾根の先には草地が広がっており、ラストアプローチに入ったことが分かる。

県境分岐で曲がるとすぐに、沢尻岳山頂(1,260m)に到着。初秋だったにもかかわらず、秋田方面からの猛烈な風が吹き付けウィンドブレーカーを着ないと凍えてしまうほどだった。ただ、ここからの展望は圧巻の一言で岩手県内の名峰をほぼ一手に見ることができる。

山頂でおにぎりと水を補給し、次なるターゲットである大荒沢岳へ。登山道には竜胆が沢山咲いており、少々バテ気味の私の応援をしてくれているかのようだった。数か所急登はあったものの30分ほどかけて登り切り、無事に大荒沢岳山頂(1,313m)も攻略。沢尻岳よりもさらに高い大荒沢岳からのパノラマは、それはそれは雲上のテラスと言っても過言ではないほど素晴らしいものだった。

 

■備考:N/A

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Mt. Sawashiri-dake, Mt. Oharasawa-dake

 

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