岩手県の山(県北・県央)を制覇し始め、そろそろお隣の秋田県に遠征してみようと思い立つ。中でも、岩手県側の山からも望むことができる森吉山(もりよしざん)はずーっと機会があれば是非登ってみたいと思っていた。雪が降る前のタイミングを狙って、Let's Go To クライム!、ということで車を走らせる。
森吉山はマタギの里・阿仁(あに)を麓に抱える独立峰。道端には秋田杉が生い茂り、照葉樹が多い岩手との違いが際立つ。登山口のある森吉山阿仁スキー場の駐車場で車を止めて冬山用装備に着替え、しばしゴンドラで空中散歩の旅へ(1番目の写真)。スキー場は夏の間は放牧地となっているらしく、いたるところで牛たちが呑気にゲレンデの草をはむはむと食べている。勿論、ゴンドラからの眺めは言うまでもなく、特に左右の紅葉を独り占めできるのは嬉しい。石川五右衛門じゃないけれど、「嗚呼、絶景かな、絶景かな」と叫んでいる自分がいました。
ゴンドラ山麓駅に着くと、大平山を始めとした秋田の山々を一望できるこれまた凄いパノラマが広がっていた。ここで感動していても何なので、登山道へと足を進める。ゴンドラもあるからか、軽装の人がちらほらと見受けられる(←冬山は天候が変わりやすいので他人事ながら心配)。20分ほど歩くと、チェックポイントである石森(4番目の写真)に着く。ここからは、遠く岩木山(青森県)や鳥海山(秋田県・山形県)の姿を拝むことができ、登山者冥利に尽きる。老夫婦がベンチで仲良くお昼ご飯を食べているのを見て、こちらまでほっこりした気分に♪
雪が降ったために登山道はところどころぬかるんでいたが、よく手入れされていて歩きやすかった。個人的には、これまでに登った山の中で一番登山者にすれ違った山だと感じた(マイナーな山に行きすぎということもあるかもしれないが…)。吹きすさぶ風を堪えながら1時間ほど、無事に森吉山山頂(1,454m)に到達。何と、ここでは岩手山に、和賀岳(登山⑱)や早池峰山(岩手)までを一堂の下に見渡すことができる。これぞ独立峰の強み!!アプローチのし易さと眺望のすばらしさに大満足して、来た道を引き返したのでした。
↓森吉山に興味を持った方は、こちら。