みちのく金融マンのつぶやきブログ(旧「メタセコイアの宿り木で」)

みちのくを拠点に生活している金融業界歴十数年のサラリーマンです。心と身体を休めつつ、はんなりとした日々を送っています。

なんか変だよ、国連って奴は

広く世間から一般的に正義とみられているものに、「国際連合(以下、国連)」という組織がある。それが、ここに来て(主に人権面で)大きく迷走をし始めている。

 

いや、「国連なんて元々オワコンでしょ?」と言われればそうなのだが、その攻撃対象が日本になっているのが気がかりなのだ。私・水曜日のクマが見かけた、幾つかのニュース記事を見ていこう。

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関連記事)日経新聞

www.nikkei.com

出入国管理局で起きた事件や国内における人権侵害の是正を早期に正すよう言うものなのだが、総論としては正しい。痛ましい事故を教訓として二度と同じような収容者を出さないようにしなければいけないし、ヘイトスピーチは個人に対する人権侵害そのものであり、迫害を受ける人を保護しなければならないことに異論はまったくない。

しかし、しかしである、今が日本に対してこれを言うタイミングなのか。ロシアによるウクライナ侵略が、中国政府によるウイグル族の強制収容が、ミャンマーで迫害されるロヒンギャ族が、米国では相次ぐ市民を狙った銃乱射事件が、イランやアフガニスタンで追い立てられる若い女性たちが、北朝鮮では多くの国民が飢餓の危機に瀕するなど、その他挙げればキリがない緊急性のある人権侵害が世界中に蔓延っているという中、なぜ日本に今勧告するのか。それは、日本がキチンと国連分担金を払ってくれる(米中などはこれを武器に延滞するのはお手の物)、おとなしい優等生だというのが多分に影響しているのかもしれない。

前出の琉球新報記事を見てほしいのだが、「(前略)繰り返される米軍関連の事件について報告した。委員会の報告書は、性犯罪を含む女性への暴力を根絶する努力を日本政府に求めた。」というくだりを見て、思わず首をひねってしまった。それは、日本政府じゃなくて在日米軍にいうべきだろうと(主管は憲兵隊になろう。もちろん被害に遭われたことに対しては、日本国民として遺憾の意を表明したいし、大変申し訳なく思うが)。上記ニュースもそうだし、従軍慰安婦に至っては韓国政府による一方的な合意破棄の事実を一顧だにしていない(条約の専門家として大丈夫なのか?)し、国連報告書の多くにおいて論理が飛躍・破綻していることに違和感を誰も口を挟まない状況がとても気持ち悪いのだ。

そこまで日本に対して「人権、人権」を(どこかの野党みたいに)声高に言うのであれば、ロシアと中国、イラン、北朝鮮などの国々にも同様に強気に出ればよろしい。まぁ、彼らは日本のようにお行儀がよくないからとてもじゃないができないだろうが(ロシアとか北朝鮮に至っては怒ってミサイルを打つかもしれないし)。

 

一つ言えるのは、このままだと国連は「弱きを助け強きをくじく」存在ではないと日本国民が認識してしまった結果、信用を失ってしまうことだ。既に大部分の人は「今の国連はなんか変」と思い始めている。国連は公正・公平な立場に立ち、真に正しいこととは何か、今一度国連憲章を前文から見直すようお勧めしたい。