先日、我が家にいつも荷物を届けてくれる宅配便のお兄さんにいつもお疲れさまと言って缶コーヒーを手渡すと、「こんな時にまで、お気遣いありがとうございます。」と言われた。聞けば、新型コロナウイルスの影響でドア越しの受取り拒否・玄関での置き配(※)を指定されるのは勿論のこと、玄関の消毒スプレーを配達員自身にかけた後でないと受け取らないといったこともあったらしい。あまりのトンデモ話に、唖然愕然とした。
※ クロネコヤマトなど陸運大手では、従来の受領印・サインを省略している。
今回の件で、宅配便のお兄さんたち(街中を疾走するUBER Eatsのドライバーなども含まれる)に非はない。寧ろ、外出自粛の自分たちに成り代わってウイルスと闘いながら大切な荷物や商品・サービスを家まで安全に届けてくれることに感謝こそすれ彼らをウイルスように邪険に扱う人たちの気持ちがわからない。なんなら、自分で荷物を運んでみろと言いたくなってしまう。
自分さえよければいいという考えは、ともすれば安易に他者を切り捨ててしまうためとても危険だ。誰もがこの社会では自分一人ではなく、他者と交わることで生活していることを理解すべきだ。医療従事者だけでなく、宅配便のお兄さんたちといった陰で社会を支えている人にもエールを送りたい。