みちのく金融マンのつぶやきブログ(旧「メタセコイアの宿り木で」)

みちのくを拠点に生活している金融業界歴十数年のサラリーマンです。心と身体を休めつつ、はんなりとした日々を送っています。

登山㉒_八幡平

「そうだ、岩手の百名山で手っ取り早いところに行ってみよう」という、何とも不埒な思い付きで、一路八幡平市へ。

 

麓にあるビジターセンターで一服し、八幡平アスピーテライン経由で八幡平登山口のある見返峠を目指す。紅葉も終盤だったものの、落ちてくる木の葉が吹雪のように舞い上がって、言いようもない綺麗さ。加えて、標高が1,000m近くになってくると道の両脇が白樺とダケカンバの並木道となり、幹の白色・針葉樹の緑と相まってその美しさがより一層引き立っていた(1番目の写真)。

 

と、源太岩展望所(1,259m)を越えたあたりから急激に天気が悪化し、道端に雪が目立ち始めたなと思ったら、駐車場付近では猛吹雪(!?)に。「さっきまで紅葉綺麗だなーって見てたのに、この季節差は一体」と思う間もなく、早々に冬装備へと着替えて準備はOK。登山口から八幡平頂上を目指す。

聞けばガイドさんもこの季節に来たことはないらしく、二人とも仲良くバージンロードw 「私さんぐらいですよ、10月の終わりに八幡平登りたいなんていうの」とちくりちくりと嫌味を言われつつ、足を進める。道端には小さいつららをぶら下げたアオモリトドマツが立ち並び、あともう少し経てばこれが全部樹氷になるんだなぁーとぼんやり考える。

足元を見れば靴跡が幾つか残っており、この時期に八幡平に行こうという変態が私だけではないのが確認でき、ホッと一安心。「ん、これは新しい奴でヤバそうな足跡(4番目の写真)が…」と恐る恐るガイドさんに報告すると、「うん、ツキノワグマの足跡だね。こんなの雪上で見るの僕も初めてだよ」と運の良さ(??)について絶賛される。いや、マジで登山道歩いてなんかいないで早く冬眠してくれ!と思いつつ、急ぎ足でラストスパート。猛吹雪に襲われた雪原の先に八幡平頂上(1,613m、6番目の写真)を見つけたときには、思わず助かったと叫ぶ私がいました。悪化し続ける天候とツキノワグマのこともあり、すぐさま来た道を引き返し、車へ。所要時間わずか35分だったが、それ以上の胆力・体力を持っていかれた登山でした。

 

■備考:日本百名山、花の百名山、東北百名山、岩手20名山

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Mt. Hachimantai

 

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