真打の前に控える前座みたいな山、岩手山の前にポツンと佇む鞍掛山（くらかけやま）は、長いこと私の中では（言い方が悪いが）そんなイメージだった。図らずもそのイメージは、秋という舞台が整ったことで180度変わってしまったのである。
冬支度を進める小岩井農場（ハイキング⑤）を抜けて、鞍掛山登山口のある相の沢キャンプ場へ。駐車場で最低限の装備を整え、いざ行かん。今回はあいのさわ遊歩道経由で行くことに。右手に牧場を見ながら進むのだが、晴れていたために遠くは早池峰山までが一望できる。牧場の緑と紅葉が相まって、歩いているだけでも目が楽しい♪
登山道に入るとほぼ全方位が照葉樹に囲まれるため、まるで燃えるような紅葉の中（2・3番目の写真）を進むことに。カラマツの向こう側に岩手山が見えたり隠れたりするのも面白い。落ち葉を掻きわけての登山はこころなしか、いつもよりも足が軽い気がした。緩やかな登りが続いた先にある展望台に出ると、手前に牧場・遠くに山々を見渡せる（5番目の写真）。
このパノラマだけでもご褒美としては十分な気がするが、やはり頂上は見ておきたい。残り数百メートルほどとなった山頂を目指す。ここまで来ると後は横に行くだけなので、お手の物。数分歩くと、階段の先に鞍掛山山頂（897m）へ。一息ついてふと横を見ると、目の前に岩手山が。あまりの秀麗さに、反射的に「うわっ、半端ねぇ」って叫んでしまったｗ
■備考：岩手20名山
↓鞍掛山に興味を持った方は、こちら。
