休みをもらい、沿岸部は宮古(みやこ)へと車を走らせる。県を東西に走る国道106号線は東日本大震災から10年たった今も工事が進んでおり、残土を満載したダンプカーなどがせわしく動いていた。着いた先の宿では三陸の新鮮な海産物に舌鼓を打ち、温泉にゆったり浸ったりと、日頃の疲れを存分に癒すことができた。ふぃいいー、気持ちよかった♪
翌朝、そのまま帰るのは勿体ないなぁーと地図を見れば対岸に見える重茂(おもえ←やっぱり難読地名)半島の先っぽに月山(がっさん、またの名を御殿山)があるのが目に付く。標高は455.9mと冬でも登れるとGoogle先生に書いてあるのを見て、「これは行くしかないな」と車を差し向ける。国道45号線を釜石方面に向かって南下し、途中で海際を走る県道41号線(旧道、新道は山の中を通るので間違えないように注意)へ。道すがら、集落のあったと思しき箇所が更地になっているのを見て、ここまで津波が押し寄せたことを再認識。
道なりにしばらく走ると白浜集落があり、ここから先は山道。ところどころ工事の車両とすれ違いながらも、なおも上を目指す。視界が開けると県北バスの「月山登山口」停留所に出るので広めの路肩に車を止め、登山の装備を整えて出発。
月山登山口は工事中で車での進行はできなかった(2021年2月上旬時点、1番目の写真)が、徒歩ならば可。いつものごとく杉林から始まり、徐々に松林、ブナ林へと標高が上がるごとに植生が移り変わっていく。標高が低いとはいえ、冬山は風が吹きつけると思わず縮みあがるくらいに寒い(当日の最低気温は-5℃)。ネックウォーマーの有難さを実感したクマでした。
バリバリに凍り付いた砂利道(2番目の写真)を歩くこと1時間弱、ようやく月山の山頂が視界に入る。登山というよりも寧ろハイキングに近いイメージ。最後の200mぐらいでようやく登山道らしい登山道となり、無事に山頂(4番目の写真)へ。山頂にはNHKとIBC(岩手放送)の電波塔があり、男心をくすぐる。電波塔の裏手へと回り込むとそこは宮古湾は勿論のこと、太平洋をも一望できる展望デッキ。頬に吹き付ける風は冷たいが、そこでみるパノラマ(5・6番目の写真)はまさに標高を凌駕する美しさ。
2021年の登り初めとしての月山は、幸先の良いスタートとなった。^^
■備考:N/A
↓月山に興味を持った方は、こちら。