みちのく金融マンのつぶやきブログ(旧「メタセコイアの宿り木で」)

みちのくを拠点に生活している金融業界歴十数年のサラリーマンです。心と身体を休めつつ、はんなりとした日々を送っています。

プロフェッショナリズム

私は米国の専門資格を幾つか保有しているが、これらは毎年の資格更新が必要である。ただ数万円の年会費を支払って終わりでなく、継続的専門能力開発制度(CPE※)を必要単位分だけ受講することが必須となっている。

※ 非業務従事者は20単位/年が相場。受講料も2単位で1万円程度~となかなか高額。

 

そもそも何故国内資格をとらなかったというと、あまり面白そうに思えなかったからというのが主な理由だ。ミーハーで恐縮だが昔から米連邦捜査局(FBI)もののドラマを見て、監査や犯罪心理学とかやってみたいと思っていたので国内資格にはそのものズバリの資格がなかったのだ。好きなものだと勉強が苦とまったく思えなかったため、とても楽しめた。

 

資格を取ってから分かったことは、日米で資格に関する考え方が根本的に違うこと。日本では難関資格を取るまでが大変で無事に合格したらそれこそ無敵のパスポート(しかもほとんどの場合はCPEなどがない)のように扱われるのが多いところ、米国は誰もが頑張れば手が届く絶妙な合格ラインを設定してそれを超えた者へ資格米国には各州が独自に試験を実施し、連邦資格は少ないを付与する一方で、将来にわたって専門知識を研鑽することを求めるというものだ。

自己を高みへと追いやる気概のないものはこれを救わない。勉強を通して、自らを厳しく律する「プロフェッショナル精神」を教えられたのが一番の財産かもしれない。

God helps those who help themselves.