みちのく金融マンのつぶやきブログ(旧「メタセコイアの宿り木で」)

みちのくを拠点に生活している金融業界歴十数年のサラリーマンです。心と身体を休めつつ、はんなりとした日々を送っています。

ハイキング⑱_続石

石上山(登山⑳)の下見も兼ねて遠野市内を回っていたときのこと、国道396号線脇に「続石」なる案内看板を見つけ、妖怪譚で有名な遠野市のことなので「これはちょっと面白そうだ」と寄ってみることに。

 

(念のため、)クマよけの笛と防衛用のストックを装備し、杉林の中へ。遠野の山の特徴は、大きい石がゴロゴロ転がっていること。遠野三山(早池峰山、石上山、六角牛山)の山腹などはまさに象徴的だろう。古代、石・岩など年月を経たものには神が宿ると言われていたこともあり、この辺りで修験道が発達したのも首肯できる。今にでも、苔むした石の向こうから”砂かけ婆ぁ”とかが出てきそうだ。

さて、杉林をぐんぐん進んでいくとひときわ広い空間に出て、やおら真ん中のくぼ地には「弁慶の昼寝場」(2番目の写真)との案内が。いかにも妖怪が出そうなところで昼寝するとは、流石は武蔵坊弁慶。しかし、何故奥州・平泉も遠いここ遠野の地で弁慶なのだろうか(他にも岩手は弁慶や判官とか、源義経にまつわる場所が残されている)?謎は深まるばかり。。。

昼寝場の先には「泣石」(3番目の写真)があり、これも弁慶に由来するものらしい(高貴な私の上に別の石をのせないでくれと泣いたとの逸話)。この泣石を横に行くと、お目当ての続石(4番目の写真)にたどり着く。写真では分かりにくいが、何とこの石、半分中空に浮いた状態なのだ。何とも絶妙なバランス感覚w ちょうど後ろにある小さな社の鳥居のようになっており、通り抜ける際にはバランスを崩して倒れてこないかちょっとしたスリルを味わえる。時間にして30分ほどでしたが、遠野物語の世界観を満喫できたハイキングだった♪

f:id:fin-agora-3:20201028095203j:plain

f:id:fin-agora-3:20201028095218j:plain

f:id:fin-agora-3:20201028095231j:plain

f:id:fin-agora-3:20201028095243j:plain

f:id:fin-agora-3:20201028095255j:plain

Tuduki-Ishi Stone @ Tohno City, Iwate Prefecture, JPN

 

↓続石に興味を持った方は、こちら。

tonojikan.jp