みちのく金融マンのつぶやきブログ(旧「メタセコイアの宿り木で」)

みちのくを拠点に生活している金融業界歴十数年のサラリーマンです。心と身体を休めつつ、はんなりとした日々を送っています。

新聞整理をして思ったこと

昨晩、旅行中に溜まっていた新聞の整理をようやく終えた。

整理といってもただゴミ袋に入れるのではなく、すべての記事を読んで①金融(証券・銀行・生損保)に関するもの、②金融に直接関係はしないが知っておいておいた方がよいもの(各種ペイメント、中央銀行発行デジタル通貨など)、③自分の興味のあるもの(近代の文化財)を選り分け、選別した記事(①及び②)を重要度に分けて高・中・低にランク付けし、自ら作成している月次資料に落とし込んでいく。単調な作業なので日々やっていればものの30分で終わるが、これが1週間分とかになると一つの事象の時系列を追うだけで大変なのである。

 

さて、資料を作り始めた当初は①に係る情報だけを収集していたが、「金融だけではダメで、周辺領域との結びつきを意識しなければいけないな」と強く考えるようになり、②も収集するようになった経緯がある。

というのも、昨今の「〇〇ペイ」の興隆から分かるように、私は未来の金融は一つの業界として独立しているのではなく小売りをはじめとして、ありとあらゆる業界に共通するプラットフォームとして存在するようになる又はならざるを得ないと考えるためだ。中国ではすでにBAT(バイドゥ、アリババ及びテンセント)ら大手プレイヤーによって、それが現実のものとなっている。

 

巷ではマイナンバーカードと銀行口座、果ては運転免許証をはじめとした国家資格の有無について結びつけることを政府が検討しているとの報道があったが、便利さとは上から押し付けるような類のものではなく消費者(又は生活者)のニーズを汲み取った民間サービスから生まれるものと理解すべきではないだろうか。さもないと、またどこかの外郭団体に業務を全委託&丸投げすることになりかねない。