初夏にみちのくを旅して以来、ドはまりしている食べ物がある。それは「海のパイナップル」と呼ばれる、海鞘（ホヤ）だ。
昨年病気を患ってからなるべくお酒を控えるようにはしているのだが、そんな時だからこそ酒の肴には人一倍こだわりたいと思うのである。以前、東京の居酒屋で海鞘の塩辛を食べたのだが、お世辞にも美味しいと思えず、その味が私の中でデフォルトとなっていた。いわく、まぁ世の中には好きな人もいるんだなというレベル。
岩手のお寿司屋さんに入ったとき、「今日は新鮮な海鞘が入ったので是非どうぞ」と言われ、正直気は進まなかったものの、まぁものは試しということで注文。少し待って出てきたのが、海鞘の刺身だった（写真）。
相変わらずのグロテスクな見た目に少し戸惑いつつも、お酢をつけて頂く。と、口の中に広がる独特な甘みと絶妙な塩味。今までに食べたことがない美味しさにしばし固まる。新鮮な海鞘って、こんなにも美味しいんだー♪ し、至福ぅーーー。もう、箸もビールも止まらない。まったく、六角牛山（登山⑥）と同じでお前もツンデレ属性か、この野郎。
健康（病気で食事制限中）のため、お替りこそしなかったものの許されるならもう少し食べたかった。もしみちのく（沿岸部）へ行く機会があれば、是非海鞘料理を頼むことを私・水曜日のクマは強くお勧めします！！
帰京の日、駅の売店で海鞘の塩辛なるものを見つけた私が衝動買い（×3個）したのは、至極当然の結果である。
リンク）海鞘を愛する人たちへ -「おおつちほやファンクラブ」-
